小さな絵を何枚かまとめて飾り、壁ひとつを一つの作品のように見せる飾り方を、ギャラリーウォールと呼びます。大きな一枚を買わなくても壁の主役がつくれ、あとから足していけるのが良いところです。この記事では、まとまって見えるレイアウトの型と、失敗しにくい手順を説明します。

複数の絵をバランスよく並べたギャラリーウォールのイメージ(イラスト)
ギャラリーウォールは「中心線」と「間隔の統一」で美しくまとまります
この記事の要点
  • まとまりは「間隔をそろえる」「全体の中心を目の高さに置く」「何か一つ共通点を持たせる」の3つで決まる。
  • いきなり壁に穴を開けず、床に並べて配置を決め、紙の型を壁に貼ってから取り付ける。
  • 最初は3〜5枚から。余白を残しておくと、あとから足していける。

ギャラリーウォールが向いている場所

  • ソファやベッドの上の、横に長い壁
  • 廊下や階段の、歩きながら見る壁
  • 玄関の正面や、ダイニングの横の壁

人が近くを通る場所では、小さな絵の細かい部分まで見てもらえます。階段や廊下での飾り方は階段・廊下の壁を活かすアートの飾り方でも紹介しています。

まとまりを出す3つの決まり

1. 額と額の間隔をそろえる

間隔は5〜8cmが目安です。大事なのは数字そのものより、すべての間隔を同じにすることです。間隔がばらつくと、散らかって見えます。

2. 全体の中心を目の高さに置く

複数の絵を一つのかたまりと考え、そのかたまりの中心が床から140〜150cmくらいになるように置きます。ソファの上に飾るときは、背もたれの上から20cmほど空けると、座った人の頭に当たらず、家具とのつながりも出ます。

3. 共通点を一つ決める

すべてをそろえる必要はありません。次のうち一つだけ共通にすると、ほかが違っていてもまとまります。

  • 額の色:黒だけ、木だけ、白だけ
  • 作品の色:青系だけ、モノクロだけ
  • テーマ:花、風景、同じ作家

レイアウトの型4つ

型並べ方向いている場面
グリッド同じ大きさの額を、縦横をそろえて並べるすっきり整った印象にしたいとき
一列上端または中心の線をそろえて、横一列に並べる廊下、ソファの上
中心線合わせ大きさの違う額を、横の中心線だけそろえる手持ちの額がばらばらなとき
自由配置大きな1枚を中心に、周りを小さな絵で囲むあとから足していきたいとき

はじめてなら、同じ大きさの額を2枚か4枚並べるグリッドがいちばん失敗しにくい型です。大きさの違う絵が手元にある場合は、いちばん大きい1枚を中心より少し左下に置き、そこから外へ広げていくと形が決まりやすくなります。

失敗しにくい手順

  1. 飾る範囲を決める。壁の幅の6〜7割を目安に、マスキングテープで枠を貼る
  2. 床に並べる。同じ大きさの範囲を床につくり、額を置いて配置を試す。スマートフォンで真上から撮ると、全体の形を確かめやすい
  3. 紙の型をつくる。額と同じ大きさに紙を切り、金具の位置に印をつける
  4. 型を壁に貼る。数日そのまま過ごし、通るたびに違和感がないか見る
  5. 型の上から金具を付け、紙を外して掛ける

手順2と4を飛ばさないことが、やり直しを減らすいちばんの方法です。

壁を傷つけにくい取り付け方

  • 石膏ボード用の細いピン:抜いたあとの穴が小さく目立ちにくい。軽い額向き
  • ピクチャーレール:天井近くのレールからワイヤーで吊るす。位置を何度でも変えられる
  • 棚に立てかける:浅い飾り棚に並べて置く。穴を開けずに入れ替えられる

賃貸住宅では、取り付ける前に契約書で壁の扱いを確認してください。重さのある作品は、下地のある位置に固定するのが安全です。

小さな絵を集める楽しみ

小さな原画は、大きな作品より手に取りやすい価格のものが多く、少しずつ集めていけます。旅先の風景、好きな色、同じ作家など、自分なりのテーマで集めると、壁がそのまま好みの記録になります。

最初から壁を埋めず、端に余白を残しておくのがおすすめです。新しい一枚に出会ったときに足せる場所があると、壁を育てていく楽しみが続きます。世界アートの扉では、10万円までの原画から小さめの作品を探せます。大きな一枚を主役にする飾り方は大きな絵を一枚飾る魅力と選び方をご覧ください。

この記事の結論

ギャラリーウォールは、間隔をそろえ、全体の中心を目の高さに置き、共通点を一つ決めればまとまります。床で並べ、紙の型を壁に貼ってから取り付ける。この手順を守れば、はじめてでもやり直しなく仕上がります。

よくある質問

ギャラリーウォールは何枚から始めるのがよいですか?

3〜5枚から始めるのがおすすめです。配置を決めやすく、あとから足していく余地も残せます。

額と額の間隔はどのくらいがよいですか?

5〜8cmが目安です。数字そのものより、すべての間隔を同じにそろえることが大切です。

額の種類はそろえたほうがよいですか?

そろえると整った印象になります。額がばらばらな場合は、作品の色やテーマなど、別の共通点を一つ決めるとまとまります。

賃貸でもギャラリーウォールはできますか?

できます。穴の小さい石膏ボード用ピン、ピクチャーレール、飾り棚に立てかける方法があります。取り付ける前に契約書で壁の扱いを確認してください。

世界アートの扉 編集部

海外の作家と直接やり取りし、原画・一点物を日本へお届けしているアートプラットフォームです。運営は株式会社IZUTSUYA。作品選びや飾り方のご相談は無料で承っています。