神奈川県真鶴町・本小松石の作品
四十万年前の石を、
四十万年前の石を、
暮らしに置く。
箱根火山の溶岩が固まってできた、真鶴でしか採れない本小松石。その石を、真鶴の石工が花器・台座・石皿に仕上げた14作品です。
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本小松石という石
四十万年前から十五万年前、箱根火山の噴火で流れ出た溶岩が、長い時間をかけて固まった石です。奈良時代から墓石に使われ、鎌倉時代には源頼朝が、江戸時代には徳川家康が江戸城の築城に用いました。
採掘される層によって土の成分が違い、色合いと艶が一つずつ異なります。なかでも青緑の石は最も質が高いとされ、採れる量は年々少なくなっています。
六つの仕上げ
同じ石でも、仕上げ方で表情が変わります。立方体の作品には、この六つすべてが一面ずつ施されています。
- 一コブ出し表面を部分的に削り、凸を残して自然の岩肌のような荒々しさを出す
- 二水磨き水を使って研磨し、しっとりとした光沢に仕上げる
- 三ビシャン専用の金槌で叩き、全面に細かく均一な凹凸をつける
- 四本磨き鏡のように磨き上げる、最も高い研磨
- 五野面採掘されたままの自然な表面。加工はしない
- 六小叩き両刃で細かく叩き、マットでざらりとした質感にする
六つの技法を、一つの立方体に
同じ石の六つの面に、六つの仕上げ。穴に水を張れば花器にもなります。
ボトルと花器
ワインボトルを収める石。ボトルを抜けば、ガラスの花器を差す台になります。
台座
盆栽や器を置くための石。高さと表情の違う三つの台座です。
石皿
和菓子を盛る、飾る。金継ぎ師との共作を含む二枚。
彫刻と共作
石の彫刻と、漆作家との共作。
作り手
神奈川県石材協同組合 青年部の石工たち。代々受け継いだ「コブ出し」や「本磨き」の技を、墓石や石垣から、日常に置く作品へ広げています。
共作: 中岡 庸子(金継ぎ師)/武藤 久由(漆作家)
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